令和8年熊本地震発生を受けたPi-SAR X3による熊本周辺の観測

2026.8.25

令和8年熊本地震(7月28日16:27、M7.1、最大震度7)の発生を受け、当研究所リモートセンシング研究室では7月31日に航空機搭載合成開口レーダー(Pi-SAR X3)を用いて熊本周辺の観測を行った。

7月31日は当初別地域の観測を計画していたが、地震発生を受けて急遽予定を変更した。当日は牛腸主任研究員、永田研究技術員が航空機に搭乗し、11時から14時にかけて図1赤枠で示す観測範囲、合計11パスのデータ取得を行った。観測データの一部を機上処理し、即日研究室臨時ページにて公開、お知らせによる周知を行うとともに、文部科学省・科学技術学術審議会が建議した「災害の軽減に貢献するための地震火山観測研究計画(第3次)」を推進する地震火山観測研究推進協議会に報告した。NICTのお知らせを受けて、8月3日に総務省がプレスリリース、Pi-SAR X3の航空機運航会社であるダイヤモンドエアサービス(DAS)がニュースリリースをそれぞれ行っている。

機上処理で得られたデータの一部を図2に示す(図1中の数字の付いた青いマークの地点が図2の各図に対応している)。山間部の斜面崩壊、橋や熊本城石垣の崩落、高速道路の損傷や地割れなどが観測されている。

今後も、過去データとの比較を含めた解析処理を進め、臨時ページを随時更新していく予定である。なお、今回取得した全データ(15 cm分解能)は、日本国内に所在する大学その他の教育機関、国立研究開発法人、国の行政機関及び地方公共団体等を対象としたPi-SAR X3のプロダクト検索配信システムから利用可能である。

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図1:熊本周辺の観測エリアマップ

図1:熊本周辺の観測エリアマップ

図2:機上処理データの例(各図の数字は図1に示す地点に対応)

図2:機上処理データの例(各図の数字は図1に示す地点に対応)