Bioelectromagnetics誌における
2025年Top Cited Article(高被引用論文)受賞

2026.5.26

当研究所電磁波先進・基盤研究センター電磁環境研究室の研究成果が、Bioelectromagnetics誌における2025年Top Cited Article(2024年発行論文における高被引用論文)に選定され、2026年4月3日にWiley社より表彰を受けた。

電磁環境研究室では、2019年より総務省委託研究「電波ばく露レベルモニタリングデータの取得・蓄積・活用」を実施し、電波環境の網羅的な把握およびデータの蓄積、ならびに電波ばく露レベルに関する情報の社会的共有に取り組んでいる。

本論文はその一環として、商用運用中のFR2帯5G基地局周辺における電波強度について、公的研究機関の中立的立場から世界で初めて測定・分析した結果を取りまとめたものである。とくに、データ通信を伴う実運用状況におけるビームフォーミングの強い指向性を考慮した測定手法を適用したことで、実利用環境を反映した高精度かつ信頼性の高いデータを提示した点に特徴がある。

また、Bioelectromagnetics誌は生体電磁気学分野を代表する国際的なトップジャーナルであり、本誌における高被引用論文としての表彰は、5Gに関する電波ばく露評価研究への関心の高さを背景として、公的機関が特定の利害関係に左右されない立場から実施した測定・評価の信頼性が広く認識されたことを示すものであり、本研究が日本の実環境を代表する知見として位置づけられていることを示唆するものである。

今後は、本研究で確立した測定手法の適用範囲の拡大を図るとともに、電波ばく露に関する科学的知見の充実と社会への情報発信を一層推進していく予定である。

受賞の証明書(画像は大西総括研究員のもの)

受賞の証明書
(画像は大西総括研究員のもの)

論文名:
Electromagnetic field exposure monitoring of commercial 28-GHz band 5G base stations in Tokyo, Japan
著者:
Liu Sen(当時:電磁環境研究室 研究員)、飛田和博(電磁環境研究室 主任研究技術員)、大西輝夫(同 総括研究員)、多氣昌生(電磁波研究所 特別招へい研究員)、渡邊聡一(広報部 副部長/当時:電磁波標準研究センター長)