第20回宇宙天気ユーザーズフォーラムを開催

2026.3.12

2026年2月20日(金)10:30-17:30に、「第20回宇宙天気ユーザーズフォーラム」を、NICTイノベーションセンター(日本橋)における対面とWebexウェビナーを用いたオンラインのハイブリッドで開催した。本フォーラムは、NICTが配信する宇宙天気情報の正確な利用方法の周知と、関連するトピックについてNICT内外の専門家から講演を行うものであり、2003年から規模を拡大しながら年1回を基本として継続して開催し、20回目を迎えた。

当日は、冒頭、主催者を代表してNICT安井理事による開会挨拶の後、当研究所の宇宙環境研究室研究員による「宇宙天気ミニ講座」を開催し、宇宙天気情報の基礎的な説明や利用方法、通信放送・衛星測位・宇宙システム・オーロラ電力・航空機運航の各分野への宇宙天気の影響とその対処方法について説明した。昼休みを挟んで午後には、津川宇宙環境研究室長より「2025年の宇宙天気」と題して、2025年11月にお知らせウェブ発表を行った大規模太陽フレアイベントの詳細や、過去1年間の宇宙天気に関する推移、国内外における社会動向、研究活動について紹介した。続いてユーザー側から3名の招待講演を設け、清水建設株式会社の西本将平様より「清水建設が実践する高精度測位:宇宙天気による影響と対策」と題して、実際の事業をされている方から見た宇宙天気による測位への影響や対策についてのご講演、日本電気株式会社の鈴木和史様より「DGPS測位への電離圏擾乱の影響」と題して、実際の衛星測位において宇宙天気現象がどのように影響してくるかの影響事例や課題についてのご講演、有人宇宙システム株式会社の市川椋大様より「低軌道における宇宙放射線影響と宇宙天気予報」と題して、国際宇宙ステーション等の飛行する地球低軌道における宇宙天気現象の影響についてのご講演をいただいた。最後に、中川電磁波研究所長より挨拶を述べて閉会した。

昨年の参加者からの要望を踏まえて対面とオンラインのハイブリッド開催としたこと、また太陽活動極大期による認知度向上や、都内からのアクセスがよい日本橋エリアでの開催効果もあり、外部からの現地参加者は66名(昨年36名)、オンライン参加が213名(昨年193名)と増加し、とくに今年度、現地参加者間の交流の場として企画した「ポスター発表」や、閉会後に行われた「ネットワーキング」でも多くの質問や活発な議論が行われるなど非常に盛況であった。

今後、参加者からいただいた意見などを踏まえ、本フォーラムの内容や開催方法についても検討を進め、宇宙天気情報利用者の裾野を広げる場として本フォーラムの開催を継続していきたい。

【リンク】

会場の様子

会場の様子

会場の様子(質疑応答)

会場の様子(質疑応答)

ポスター発表の様子

ポスター発表の様子

プログラム(敬称略)

10:30-10:40

開会の挨拶

国立研究開発法人情報通信研究機構 理事 安井 元昭
10:40-10:55

宇宙天気ミニ講座(はじめに)

宇宙環境研究室 久保 勇樹
10:55-11:08

宇宙天気ミニ講座(通信放送編)

宇宙環境研究室 陣 英克
11:08-11:21

宇宙天気ミニ講座(衛星測位編)

宇宙環境研究室 西岡 未知
11:21-11:34

宇宙天気ミニ講座(宇宙システム編)

宇宙環境研究室 坂口 歌織
11:34-11:47

宇宙天気ミニ講座(オーロラ・電力編)

宇宙環境研究室 高橋 直子
11:47-12:00

宇宙天気ミニ講座(航空機運航編)

宇宙環境研究室 垰 千尋
12:00-13:15 昼休み/ポスター発表
13:15-13:45

講演:2025年の宇宙天気

宇宙環境研究室 室長 津川 卓也
13:55-14:25

招待講演1:清水建設が実践する高精度測位:宇宙天気による影響と対策

清水建設株式会社 西本 将平
14:25-15:10 休憩/ポスター発表
15:10-15:40

招待講演2:DGPS測位への電離圏擾乱の影響

日本電気株式会社 鈴木 和史
15:50-16:20

招待講演3:低軌道における宇宙放射線影響と宇宙天気予報

有人宇宙システム株式会社 市川 椋大
16:20-16:30

閉会の挨拶

国立研究開発法人情報通信研究機構 電磁波研究所 所長 中川 勝広
16:30-17:30 ネットワーキング