青木主任研究員が
「レーザセンシング学会『2025年度廣野賞奨励賞』」を受賞

2025.6.24

2025年6月18日、当研究所電磁波伝搬研究センターリモートセンシング研究室の青木誠主任研究員が、レーザセンシング学会(LRSJ)の「2025年度廣野賞奨励賞」を受賞した。廣野賞は、レーザセンシング分野の発展に多大な貢献を果たした故・廣野求和先生(九州大学名誉教授、1957年から1967年までは郵政省電波研究所に在籍)の功績を記念して2008年に創設された賞である。従来は、LRSJが主催するレーザセンシングシンポジウムにおける優秀な発表に対して授与されてきたもので、青木主任研究員も2015年に廣野賞を受賞している。2024年に制度が拡充され、同分野で優れた業績を挙げた若手研究者を顕彰する「廣野賞奨励賞」が新設され、この度その第一号として青木主任研究員が同賞を受賞した。

青木主任研究員は、世界最高水準の高出力2μm帯パルスレーザの開発、独創的な高精度波長制御技術の確立、さらに安価で高性能な単一波長シードレーザの開発を通じて、昼夜を問わず全方位の風と水蒸気を高精度に測定可能な差分吸収ライダー(DIAL)を実現した。加えて、水蒸気の観測精度を飛躍的に向上させるため、超伝導単一光子検出器(SNSPD)を2μm帯DIALに応用するという新規かつ先駆的な研究にも取り組み技術実証を行った。これら一連の業績が高く評価され、同賞の受賞につながった。

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オンライン授賞式に臨む青木主任研究員

オンライン授賞式に臨む青木主任研究員

「廣野賞奨励賞」表彰状

「廣野賞奨励賞」表彰状