NOAA/NESDIS宇宙天気観測オフィス長の来所
2024.9.17
2024年9月17日~18日、米国海洋大気庁(NOAA)環境衛星データ情報局(NESDIS)宇宙天気観測オフィス(Office of Space Weather Observation)のTalaatオフィス長を含む5名が、NICT幹部への表敬訪問、人工衛星による宇宙天気観測の今後の連携に関する打合せ、及び宇宙天気関連施設の視察のため、NICT小金井本部及び鹿島宇宙技術センターへ来所した。
米国の宇宙天気観測・予報業務はNOAAが担っており、NICTはNOAAと覚書等を取り交わし、太陽風観測衛星データ受信など長年にわたり連携している。2022年12月にNICTとNOAAの間に新たに次期太陽風観測衛星SWFO-L1(2025年打上予定)のリアルタイムデータ受信に関する覚書を取り交わしたこと、NICTが現在独自の衛星搭載宇宙環境計測装置(Radiation Monitors for Space weather :RMS)を開発し、ひまわり10号に搭載予定であることを踏まえ、宇宙環境計測及び相互データ集配信等に向けた連携・協力打合せの希望があり来所となったものである。
当日は、NICT安井理事、Talaatオフィス長からご挨拶いただいた後、安井理事からNICT全体の研究開発について概要説明がなされた。続いて場所を変え、リモートセンシング研究室のPhilippe研究員からリモートセンシング技術を紹介、さらに津川宇宙環境研究室長他宇宙環境研究室員の案内により、宇宙天気関連の観測装置や宇宙天気予報会議を見学した後、RMSと米国気象衛星GOESの宇宙環境計測装置の今後の連携・情報交換のあり方、SWFO-L1衛星のデータ受信準備や今後の双方のデータ利活用について意見交換を行った。翌18日には鹿島宇宙技術センターへ移動し、SWFO-L1地上受信設備の視察を行った。
今後、NOAA/NESDISとの連携を更に深め、宇宙環境計測の高信頼化・品質向上及びデータ利活用促進に取り組みたい。
NOAA: National Oceanic and Atmospheric Administration(米国海洋大気庁)
NESDIS: National Environmental Satellite, Data, and Information Service(環境衛星データ情報局)