電測車による電界強度測定データのWeb公開
2024.8.1
当研究所電磁波標準研究センター電磁環境研究室の電波ばく露レベルモニタリングプロジェクトでは、総務省委託研究を受けて、電界強度測定装置を搭載した車(電測車)を用いた全国対象の電界強度測定を実施している。令和3年度から開始し、これまでに延べ41,000kmを走行し、測定データを蓄積した。その中でも令和3年度に東京・日本橋を中心に半径100km圏内(測定距離約15,000km)で測定したデータを令和6年8月1日より電磁環境研究室Webサイトに初公開した。
本プロジェクトにおいて令和5年度までに取得されたデータは、論文や学会における発表の他、電磁環境研究室主催のシンポジウムや総務省・経産省共催「電磁波の健康影響に関する講演会」等において順次公開し、その都度高い関心が寄せられて多数の質疑や議論が行われており、より広い対象に常時情報提供することが望まれていた。今回公開を開始した電測車による測定データは、都道府県別の電界強度のグラフ、電界強度と人口密度との関係のグラフ、基準地域メッシュごとの電界強度マップの3種類である。特に電界強度マップにおいては表示エリアの拡大縮小を可能とし、さらに1km2を最小単位とした電界強度データのポップアップ表示を加えて、より多くの情報を理解容易な形式で提供する。
今後は令和4年度及び令和5年度に取得したデータの追加公開を行い、さらに専門家を対象としたGIS(地理情報システム)フォーマットによるデータ提供を予定している。
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