第9回全球エネルギー水循環プロジェクト国際会議
(9th GEWEX-OSC)出展
2024.7.8~12
第9回全球エネルギー水循環プロジェクト国際会議(9th GEWEX-OSC)が、2024年7月8日(月)から12日(金)に北海道札幌市の京王プラザホテル札幌にて開催され、当研究所の電磁波伝搬研究センターリモートセンシング研究室では、5名の研究者が最新の研究成果を各セッションで発表するとともに、同研究室における取り組みを発信するための展示ブースの出展を行った。
GEWEX-OSCは、地球温暖化や気候変動など地球環境に関する研究成果を議論する国際会議で、数年おきに開催されている。通算で9回目を迎える今回は日本で初めての開催となり、約1,300名が参加する中、岸田総理大臣からのメッセージ、北海道知事・札幌市長の挨拶から始まり、開催の模様は地元ニュースでも取り上げられるなどした。
リモートセンシング研究室は地球環境問題の解決に資するリモートセンシング技術として、衛星からのグローバルスケールな観測技術と、地上設置のローカルスケールの観測技術の両方について、長年研究開発を行っている。今年は、JAXAとNICTが共同開発した全球降水観測計画(GPM)主衛星搭載の二周波降水レーダー(DPR)が2014年の運用開始から10年になること、また同様に共同開発である雲プロファイリングレーダー(CPR)を搭載した雲エアロゾル放射ミッション(EarthCARE)衛星が打ち上がったことなど、同研究室が関わる衛星からの地球観測にとっても節目となる年である。一方、地上設置型センサーとしてもマルチパラメータ・フェーズドアレイ気象レーダー(MP-PAWR)が関西地方に2台導入されて、2025年開催の大阪万博に備えた準備が進んでいる。
NICTの展示ブースでは、これら同研究室における数々の取り組みや成果を会議参加者に紹介し、これからデータが出てくることになるEarthCARE衛星をはじめとする様々な取り組みに多くの関心が寄せられた。さらに、NICTに興味を持つ若手研究者や学生に対しては、国内インターンシップからパーマネント採用まで、NICTにおける研究職の状況を紹介するなど、人材獲得を目的とするリクルート活動も行った。
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