韓国国立電波研究院の来訪

2024.5.27

NICTおよび韓国国立電波研究院(National Radio Research Agency、RRA)との間で1972年以来取り交わしてきた研究協力覚書(MOU)に基づき、2024年5月27日(月)にRRAの関係者(3名、韓国光州科学技術院電波研究センターの教授1名を含む)が来訪した。当研究所電磁波標準研究センター電磁環境研究室のアンテナ較正に用いる研究設備(大型電波暗室・ミリ波暗室)および日本標準時の生成・供給設備を見学し、さらに現在CISPR(国際無線障害特別委員会)において国際標準化に向けた議論が進められている18~40 GHzの周波数帯でのアンテナ較正法について、今後の両機関が連携した研究・標準化について議論を行い、さらに強固な協力関係を築くことを確認した。

RRAは1966年に設立された韓国の電波資源開発と新しい周波数利用技術の研究・認証を行っている国立研究機関であり、特に電磁波安全基準・測定技術分野では早くからNICTと研究連携を進めてきた。コロナ禍により一時的に中断した両機関の協力関係を今回の来訪をきっかけに活性化させることで、電磁環境分野における情報交換・研究連携を促進させ、同分野の互いの技術レベルの向上を図ると共に、今後、CISPRを始めとする国際標準化の場における協力関係を深化させていくことが期待できる。

渡邊センター長による会合の開会挨拶

渡邊センター長による会合の開会挨拶

参加者集合写真

参加者集合写真