電子情報通信学会論文賞の受賞
2024.6.6
本賞は、2022年10月から2023年9月までの間に、電子情報通信学会和文論文誌・英文論文誌に発表された論文のうちから12編が選定され贈呈されるものである。当研究所電磁波標準研究センター電磁環境研究室の藤井マネージャーは、Beyond 5G/6Gの実現に向けたミリ波・テラヘルツ波を用いた無線機の研究開発や、無線局免許申請に必要なデータを取得するために使用するスペクトラムアナライザについて、ミリ波・テラヘルツ波における減衰量の基準値(国家計量標準)がなくても、線形性(入力信号の強度と表示値の関係)を評価することができる方法を考案し実証した。Beyond 5G/6Gの実現に向けて利用が見込まれているミリ波・テラヘルツ波を使用した無線機の研究開発・無線局免許制度に貢献する研究成果が高く評価され、受賞に至った。
電磁環境研究室では、2024年5月に公開した「Beyond 5G/6Gを支える計量標準・較正技術ロードマップ」に基づき、Beyond 5G/6Gの実現に必要なミリ波・テラヘルツ波の精密計測技術及び測定器等の較正技術に関する研究開発を推進するとともに、較正サービス及び確認サービス(特例措置)の提供およびサービス拡大に取り組んでいる。今後も適切な電波環境の構築と維持に貢献していく。