総務省・経済産業省共催「電磁波の健康影響に関する講演会」で講演

2024.3.19

2023年11月から2024年2月に渡り、総務省・経済産業省共催による「電磁波の健康影響に関する講演会」が全国6か所(大磯、那覇、札幌、松本、大阪、高松)で開催され、全講演会において当研究所電磁波標準研究センター電磁環境研究室の大西輝夫研究マネージャーが総務省生体電磁環境研究「電波ばく露レベルモニタリングデータの取得・蓄積・活用」で測定した実環境の電波レベルについて講演した。

本講演会は、一般の人を対象として専門家が電磁波の人体の健康への影響についてわかりやすく解説するものである。昨年度までは、総務省においては高周波数を対象とした「電波の安全性に関する説明会」を、経済産業省においては低周波数(商用周波数から100 kHz程度まで)を対象とした「電磁界の健康影響に関する講演会」を別々に開催していたが、今年度から両省共催となった。総務省及び経済産業省からの講演の他、大西研究マネージャーから「NICTにおける電波ばく露レベルのモニタリング」、JEIC(電気安全環境研究所 電磁界情報センター)から電力設備周辺の測定結果の講演と、電磁波の健康リスク評価とリスク管理の講演が行われた。さらに、講演前に受け付けた質問に対する講演者からの回答が行われた。

今後も電磁環境研究室の研究開発成果や測定データ等を継続的に発信し、電波利用に対する安心度の向上を推進する。

【講演会一覧】

開催日開催場所
2023年11月17日神奈川県中郡大磯町
12月5日沖縄県那覇市
12月21日北海道札幌市
2024年1月18日長野県松本市
2月1日大阪府大阪市
2月16日香川県高松市

【プログラム概要】

 題目
講演1電波の安全性に関する総務省の取組
講演2NICTにおける電波ばく露レベルのモニタリング
講演3電力設備から発生する電磁界に関する経済産業省の取組
講演4電力設備から発生する磁界の測定結果
講演5電磁波(電磁界)その健康リスク評価とリスク管理
 質疑応答

【リンク】

大西研究マネージャーによる講演

大西研究マネージャーによる講演