ICETC 2023「Best Poster Award」を受賞
2023.11.30
当研究所電磁波標準研究センター電磁環境研究室の山崎祥他研究員、水野麻弥主任研究員、長岡智明研究マネージャーが、第15回 International Conference on Emerging Technologies for Communications(ICETC2023)において、2023年11月30日にBest Poster Awardを受賞した。選考対象となるICETC2023のポスター発表数101件のうち、Best Poster Awardの受賞は3件である。
B5G/6Gでの利用が想定されているテラヘルツ波は人体内における波長や浸透深さが非常に短い(サブミリメートルオーダー)のため、テラヘルツ波に曝された人体の電波吸収を評価するためには皮膚(または眼球)表面から深さ数百マイクロメートルの領域で生じる温度上昇を高精度に測定する必要があるが、これまでにこのような高精細な測定を実現できる測定法がなかった。本研究は、共焦点レーザー顕微鏡を用いて、温度感受性を持つ蛍光プローブの輝度測定から温度分布を評価する方法を提案し、3次元空間分解能20μmの高精度温度測定が可能であることを明らかにしたものである。本成果は、電波防護指針が策定されていない0.3 THz以上の周波数における電波ばく露特性の解明につながるものであり、新たな周波数の円滑な実用導入に大きく貢献できる。
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