日本標準時グループが「第9回かわうち祭り-秋の陣-」に出展

2023.11.5

当研究所の電磁波標準研究センター時空標準研究室日本標準時グループは、2023年11月5日(日)に川内村(福島県双葉郡)で開催された「第9回かわうち祭り-秋の陣-」に出展参加した。これまで日本標準時グループでは、近隣住民の要望によりおおたかどや山標準電波送信所の施設見学会を開催してきたが、コロナウィルス感染防止等の観点から現在は中止している。その見学会に替わるものとして、村関係者に相談のうえ今回の出展となった。

「かわうち祭り-秋の陣-」は2009年から開催されており、東日本大震災による中断を経て、今年で9回目となる。今年の来場者は主催者発表で約2,000人であった。特産品販売などの36のブースの中でNICTブースではNICTの研究紹介のパネル展示などに加え、標準電波を受信体験できるコーナーを設けて34人の体験者に特製ベリカード(受信確認証)を発行、100人弱がブースに訪問した。その多くが川内村に標準電波送信所があることを知っており、標準電波が電波時計を時刻調整する仕組みや、地球規模の協力で世界の標準時が決められていることなどの説明に興味深く耳を傾けていた。

2011年の東日本大震災で川内村全体が避難指示区域に指定されて標準電波の送信停止を余儀なくされたが、NICT職員が送信再開のために送信所に一時立入りした時は、川内村役場から許可手続きなどで多大な協力をいただいた。現在も台風や大雪の時には、村内の道路状況などについて情報を提供していただいており、川内村からの協力は送信所の安定運用に不可欠である。標準電波送信所の近隣住民にNICTの活動を効果的にPRできるように、内容を見直しながら今回のような出展を継続していきたい。

【リンク】

NICTブースの様子

NICTブースの様子

標準電波受信体験コーナー

標準電波受信体験コーナー

川内村ご当地キャラクター「モリタロウ」の来訪

川内村ご当地キャラクター
「モリタロウ」の来訪