国際電気標準会議(IEC)「IEC1906賞」の受賞
(松本泰研究員)

2023.10.17

当研究所電磁波標準研究センター電磁環境研究室の松本泰研究員が2023年の国際電気標準会議(IEC)のIEC1906賞を受賞し、2023年10月17日に開催された令和5年度産業標準化事業表彰式(経済産業省主催)において表彰状が授与された。IEC1906賞はIECの専門業務である電気・電子技術の標準化および関連活動において優れた功績の個人に授与されるものである。

今回の受賞では、無線通信の保護を目的とした電磁妨害波の許容値設定法を所掌するIEC/CISPR(国際無線障害特別委員会)のH小委員会における活動、特に電子機器や無線端末が高密度に存在する環境下において、5Gシステムなどの新たな無線サービスの保護に必要な電磁妨害波許容値の設定に適した優れた統計モデルを提案したことが高く評価された。このモデルとそれに基づく周波数40 GHzまでの許容値試算結果は現在、意見照会文書として各国に回付されている。今後、各国のコメントを反映した委員会原案が作成され関連国際標準(CISPR/TR16-4-4)に反映されることが見込まれる。

【リンク】

令和5年度産業標準化事業表彰式の様子

令和5年度産業標準化事業表彰式の様子
(左は日本産業標準調査会会長 遠藤信博氏)

松本泰研究員

松本泰研究員

表彰状

表彰状