タイ・GISTDA長官及び常任理事の来所
2023.8.23
2023年8月23日、タイ王国の宇宙機関GISTDA(Geo-Informatics and Space Technology Development Agency)のPakorn長官及びSuwat常任理事長、他常任理事8名を含む総勢16名が宇宙天気予報関連施設の視察のため、NICT小金井本部へ来所した。
タイでは宇宙状況認識の観点から、タイ国内における宇宙天気監視および予報に関して、GISTDAを中心に体制構築と予報業務の準備が進められているところ、2019年にGISTDA側よりNICTに対して宇宙天気分野での協力要請がありMOUを締結している。2022年には、より具体的な宇宙天気研究および運用について共同研究契約を締結、Pakorn長官がNICTに来所して調印式を実施した。その後、タイ国内のGISTDA施設内への宇宙天気観測機器である磁力計の設置やGISTDA職員2名を宇宙天気予報研修員として受け入れるなど共同研究を進めている。今回、GISTDA視察団の来日に伴い、Pakorn長官がGISTDA常任理事にNICTを見学させたいとの希望があり来所となった。
当日は、NICT徳田理事長、GISTDAのPakorn長官からご挨拶いただいた後、安井理事からNICT全体の研究開発について概要説明がなされた。その後、中川電磁波研究所所長からリモートセンシング技術の紹介をした後、津川宇宙環境研究室長他宇宙環境研究室員により、太陽風監視衛星受信アンテナ及び電離圏観測装置の説明を行った。最後に宇宙天気予報センターを見学した後、今後の協力体制について意見交換を行った。
今後は本共同研究の下、引き続きGISTDAによる宇宙天気予報体制構築のサポートを行い、宇宙天気監視・予測に係る技術を展開して進めて行きたい。