「次世代安心・安全ICTフォーラム」が講演会を開催

2022.3.29

2022年3月8日(火)、「次世代安心・安全ICTフォーラム講演会 -活動の総括と今後-」をオンラインで開催した。次世代安心・安全ICTフォーラムは当研究所が事務局を務め、2007年6月の設立以来、防災・減災へのICTの有効な活用を産学官連携により検討することを目的に15年近く活動を続けてきたが、設立当初の目的を達成したことから今年度をもって活動を一区切りとする予定となっている。今回の講演会は、本フォーラムとしての最後の講演会という位置づけで開催し、99名の参加をいただいた。

第1部は、これまでの活動を総括するセッションとして構成した。基調講演として、本フォーラムの松島会長(早稲田大学)より設立時から現在に至る活動の歴史を総括した。続いて、本フォーラム内の各部会におけるこれまでの活動報告として、高橋部会長(名古屋大学)からセンシング技術部会の活動総括、熊谷部会長から通信技術部会および企画部会の活動総括を行った。

第2部は、ICTを活用した今後の防災・減災を考えるセッションとして構成した。まず、関連の研究開発に取り組んでいる3つの機関から最新の取り組みをご紹介いただいた。1つ目は、当機構レジリエントICT研究センターの井上研究センター長から、今中長期計画で当該センターが取り組む国土強靭化に向けた活動をご紹介いただいた。2つ目は、防災科学技術研究所の清水様から、SIP(戦略的イノベーション創造プログラム)で実施した線状降水帯観測・予測システム開発プロジェクトで得られた成果として、線状降水帯の見逃しを防ぐ技術や、水蒸気観測網を活用した早期避難のための予測技術、自治体と連携した実証実験などをご紹介いただいた。3つ目は、東北大学の陳教授から、災害時に無線セルを再構成する技術や、レジリエントな無線通信ネットワークにおけるアンテナの役割などについてご紹介いただいた。最後の講演として門脇副会長(NICT)から、本フォーラムが終了した後も本フォーラムのヘリテージを基礎として、例えば、耐災害ICT研究協議会やBeyond5G推進コンソーシアムなどと連携した防災・減災への議論の発展についてご提案いただいた。

アンケートの結果(回答者57名、回収率57.5%)では、回答者の8割以上の方から有益な講演会であったとの評価をいただくとともに、本フォーラムのこれまでの活動を評価する意見も寄せられた。

【リンク】

松島会長(早稲田大学)

松島会長(早稲田大学)

高橋部会長(名古屋大学)

高橋部会長(名古屋大学)

熊谷部会長

熊谷部会長

井上研究センター長(NICT)

井上研究センター長(NICT)

清水様(防災科学技術研究所)

清水様(防災科学技術研究所)

陳教授(東北大学)

陳教授(東北大学)

門脇副会長(NICT)

門脇副会長(NICT)

プログラム(敬称略)

開会挨拶
  • 松島 裕一(次世代安心・安全ICTフォーラム 会長(早稲田大学))
来賓ご挨拶
  • 小川 裕之(総務省 国際戦略局技術政策課 研究推進室 室長)
第1部
  • 基調講演「これまでのフォーラム活動を振り返って」
    松島 裕一(次世代安心・安全ICTフォーラム 会長(早稲田大学))
  • 講演1「活動総括①:センシング技術部会の活動と成果」
    高橋 暢宏(次世代安心・安全ICTフォーラム センシング技術部会 部会長(名古屋大学))
  • 講演2「活動総括②:通信技術部会および企画部会の活動と成果」
    熊谷 博(次世代安心・安全ICTフォーラム 企画部会 部会長)
第2部
  • 講演3「安心・安全に向けた最新の活動紹介①:ナショナル・レジリエンスに向けたNICTの取り組み」
    井上 真杉(情報通信研究機構 ネットワーク研究所 レジリエントICT研究センター 研究センター長)
  • 講演4「安心・安全に向けた最新の活動紹介②:災害発生が迫った線状降水帯の予測手法開発と直前避難の実現をめざす実証実験」
    清水 慎吾(防災科学技術研究所 水・土砂防災研究部門 国家レジリエンス研究推進センター 研究統括)
  • 講演5「安心・安全に向けた最新の活動紹介③:Beyond5G のレジリエンスを実現するための研究開発」
    陳 強(東北大学 大学院工学研究科 通信工学専攻 波動工学講座 電磁波工学分野 教授)
  • 講演6「安心・安全ICTに関する今後の連携について」
    門脇 直人(次世代安心・安全ICTフォーラム 副会長(NICT))
閉会挨拶
  • 門脇 直人(次世代安心・安全ICTフォーラム 副会長(NICT))