Earth, Planets and Space(EPS誌)の
2021年Highlighted Papersを受賞

2022.1.26

2022年1月26日、当研究所電磁波伝搬研究センター宇宙環境研究室の西塚直人テニュアトラック研究員および品川裕之研究員がそれぞれ責任著者となっている2本の論文が、Earth, Planets and Space(EPS誌)の2021年Highlighted Papersを受賞した。EPS誌は、地球惑星科学分野の論文を扱っている国際的学術誌であり、毎年編集者の推薦に基づき、優れた論文をハイライト論文として表彰(2020年実績では、全論文数198編の上位4%)しており、今回の受賞は受賞対象論文8本のうちの2本である。

受賞した論文はそれぞれ以下の通り。

  • Nishizuka, N., Kubo, Y., Sugiura, K. et al. "Operational solar flare prediction model using Deep Flare Net", Earth Planets Space 73, 64 (2021). https://doi.org/10.1186/s40623-021-01381-9
    概要:AIを利用した太陽フレア予報モデル(Deep Flare Net: DeFN)の運用システム開発を行い、2019-2020年の予報運用精度の評価を実施した。モデル評価をtrue skill statistic(TSS)で行い、実運用でもCクラス以上のフレアに対してTSS=0.84の予報精度を達成していることが確認された。
  • Shinagawa, H., Tao, C., Jin, H. et al. "Numerical prediction of sporadic E layer occurrence using GAIA", Earth Planets Space 73, 28 (2021). https://doi.org/10.1186/s40623-020-01330-y
    概要:全大気圏-電離圏結合モデルGAIAとイオノゾンデ観測により、電波伝搬に影響を与える電離圏スポラディックE層(Es層)との関係を調査。リアルタイムGAIAにより1~2日先までのEs層発生予測の可能性を示した。

【リンク】