「電波ばく露レベルモニタリングシンポジウム」を開催
2021.12.16
当研究所の電磁波標準研究センター電磁環境研究室では、2019年より総務省生体電磁環境研究「電波ばく露レベルモニタリングデータの取得・蓄積・活用」を受託しており、2021年12月16日(木)に本研究に関して「電波ばく露レベルモニタリングシンポジウム ~生活環境における長期モニタリングへの取り組みと展望~」をオンラインで開催した。当日は、通信事業者、製造業、研究機関、官公庁の他、運輸、流通、医療機関などから最大173名の参加をいただいた。
本シンポジウムでは、NICT徳田理事長による開会挨拶、総務省総合通信基盤局電波部長の野崎様による来賓挨拶に続き、第一部として、総務省電波環境課長の中里様から「総務省における電波の安全性に関する取組み」を講演いただき、続いて我々の活動紹介として、電磁環境研究室の渡辺室長より「本研究の背景と計画」を、大西主任研究員より「電波ばく露レベルモニタリングデータの取得」、多氣上席研究員より「電波ばく露レベルモニタリングデータの活用」について講演した。
第二部では、講演内容も踏まえてパネルディスカッション「電波ばく露レベルモニタリング研究における課題と期待される成果および将来への展望」を行った。パネリストは、本研究で設置している外部有識者委員会「技術情報委員会」の委員長で東京工業大学の高田教授、同「リスクコミュニケーション委員会」委員長で日本文理大学の甲斐教授、全国消費生活相談員協会理事長の増田様、総務省電波環境課課長補佐の加藤様、電磁環境研究室の多氣上席研究員、モデレータを花土電磁波標準研究センター長が、ラポータを渡辺電磁環境研究室長が務めた。パネリストからは、「エビデンスとしてのモニタリングデータは重要であり、長期にわたり継続的に取得・蓄積すべきである」一方で、「単にデータを示すだけでは不十分であり、データの意味・重要性を適切に説明することが必要であり」、さらに「正確性を重視するあまり難しすぎて一般の方が理解しがたい情報になってしまう傾向にあるので、いかに分かり易い情報提供をするのかが求められている」など、今後の研究・調査の参考となる意見・議論が、予定時間を超えるほど活発に交わされた。さらに講演及びパネルディスカッションを通じ、聴講者から質問が多数寄せられた。平電磁波研究所長の閉会の挨拶で盛会に終了した。
参加者へのアンケートの結果では、本研究プロジェクトへの期待について「大いに期待している」が87.7%(否定意見はゼロ)を占め、参加者の関心・期待の高さが伺えた。また、今後のシンポジウムの開催についても「希望する」が93%を占め、本研究プロジェクトへの期待と重要性を再認識した。
プログラム(敬称略)
開会挨拶 |
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来賓挨拶 |
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第1部 講演 |
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第2部 パネルディスカッション |
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閉会挨拶 |
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