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2021.05.27(木)

ワイヤレス電力伝送に対する電波ばく露評価法の国際標準化文書が発行

このたび、ワイヤレス電力伝送(WPT)に対する電波ばく露の評価法の国際標準化文書が、IEC(国際電気標準会議)から公開仕様書(※)PAS63184として発行された。この文書では、電気自動車等への充電用に用いられる30MHz以下のWPT装置を対象とした複数の電波ばく露評価法が規定されている。その中で、NICTの研究成果に基づいて提案した2種の評価法(下図)は、従来法に比べてより精密に電波ばく露量を評価できることから高く評価され、電波ばく露評価法として採用された。NICTが提案した評価法を用いることで、安全を確保しつつ、より高出力のWPTが実現できる。

この標準化においては、当研究所電磁波標準研究センター電磁環境研究室の大西主任研究員が文書作成プロジェクトチームのプロジェクトリーダーを務め、また、国際エキスパートである和氣プランニングマネージャー(経営企画部)とアンドレンコ研究員も参画して活動に貢献した。

この文書は国際規格の前段階と位置付けられているが、今後、携帯電話や家電、電気自動車用WPT装置の普及が見込まれる中、WPTの標準ばく露評価法として国際的に広く活用されることになる。IECではこの文書をベースに引き続き国際規格化を進めており、マイクロ波を用いた空間伝送型WPTの電波ばく露評価法についても国際標準化を開始している。電磁環境研究室では、これらの標準化活動にも引き続き積極的に参画していく。

※ 公開仕様書(PAS)とは、緊急の市場ニーズに対応するため、ISOまたはIECの外部組織におけるコンセンサス、またWG内の専門家のコンセンサスのいずれかを示した、ISOまたはIECが発行する文書。

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