「災害・危機管理ICTシンポジウム2021」を開催
2021.3.18
2021年3月18日、NICTと次世代安心・安全ICTフォーラム(会長:松島裕一早稲田大学教授)との共催で、「災害・危機管理ICTシンポジウム2021」をパシフィコ横浜アネックスホールにおいて開催した。
本シンポジウムは、同日開催中の「第25回震災対策技術展(横浜)」におけるセミナーとして位置づけられ、同フォーラム会員各社が目指す安心・安全関連のICTの紹介や参加者間の議論の場として、平成19年から14回開催している。今回は新型コロナウイルス感染症対策のためオンライン配信を含めたハイブリット形式で開催した。参加者の内訳は、民間企業や建設・土木の関係者が多く、次いで国・地方公共団体の順であった。
今回の講演会では、災害対応におけるICT技術の実装の取り組みや、新しい5G技術の医療への応用について紹介し、さらには宇宙利用を巻き込んだ今後の展望としてスペースICTへの期待について紹介した。まず、NTTドコモの油川氏から、5Gのエリア展開・特長を活かしたユースケースや医療分野における回線基盤の提供についてご紹介いただいた。続いて、東北大学の川本氏からは東北大学が東日本大震災以降取り組んできた災害対応行動時の「自律的連携を協調した通信システム」についてご紹介いただいた。NICT鹿島宇宙技術センター長の高橋氏からは、NICTで取り組んできた衛星通信技術の最新動向やスペースICT推進フォーラムにおける5G/Beyond5G連携技術分科会の活動についてご紹介いただいた。
【リンク】
プログラム
講演1
5Gと医療分野への応用に向けた取り組みについて
株式会社NTTドコモ ネットワークイノベーション研究所
担当部長 油川 雄司 氏
講演2
自然災害へのレジリエンス向上に寄与する耐災害ICT技術開発
東北大学 大学院情報科学研究科
准教授 川本 雄一 氏
講演3
衛星通信と5G/Beyond5Gの連携
国立研究開発法人情報通信研究機構 ワイヤレスネットワーク総合研究センター
鹿島宇宙技術センター長 高橋 卓 氏