2020 International Symposium on Antennas and Propagation (ISAP) Best Paper Award
2021.1.28
当研究所電磁環境研究室のチャカロタイ ジェドヴィスノプ主任研究員が、2020 International Symposium on Antennas and Propagation (ISAP) のBest Paper Award(最優秀論文賞)を受賞した。ISAP国際会議はアジア地域で最大のアンテナ・伝播分野の国際会議であり、本会議に投稿された445件の投稿論文から5件の最優秀論文賞が選定されている。受賞論文は以下の通りである。
本論文は、生体組織の電気的特性の周波数依存性を表すCole-Cole分散を複数のデバイ分散項で高精度に近似する手法を新たに提案し、高速時間領域解法への組み込みを可能にしたものである(下左図)。これにより、IoT機器や最新スマートフォンからの幅広い周波数成分を含むパルス的な電磁波に対する人体への影響(ばく露量)の高精度な評価が可能になった他、本開発手法は誘電体基板に一体化された5G用無線デバイスの高精度設計や地中探査レーダーの高速解析等への応用も期待できる。
- 受賞日:
- 令和3年1月28日
- 題名:
- Retrieval of Debye Parameters from Cole-Cole Model for Broadband FDTD Analyses
- 著者:
- チャカロタイ ジェドヴィスノプ、藤井 勝巳