「第24回震災対策技術展(横浜)」に出展
2020.2.6~7
2020年2月6日、7日の両日、パシフィコ横浜で開催された「第24回震災対策技術展(横浜)」に電磁波研究所、ワイヤレスネットワーク総合研究センター、耐災害ICT研究センターで合同出展を行った。本技術展は、災害時の被害軽減のための技術・製品の普及を目的として平成9年より開催され、NICTは平成19年から毎年出展して研究成果の普及と広報に努めている。今回の開催では、2日間で累計17,112名(主催者発表)が会場に来場した。
電磁波研究所からは、地上デジタル放送波を利用した水蒸気量推定技術について、日本アンテナ株式会社と共同で開発中の観測装置を展示し、戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)第2期での取り組みを紹介した。ゲリラ豪雨などの局所的で激しい気象の予報精度向上のため、観測地点を増やして検証を進める本取り組みには、早期の実用化を望むコメントが寄せられた。
ワイヤレスネットワーク総合研究センターからは、衛星を用いた災害時の通信技術について、衛星通信用小型車載局(車両)を展示して紹介を行った。耐災害ICT研究センターからは、NerveNet(地域分散ネットワーク)の展示に加えて、LPWA(低消費電力広域通信)を用いたネットワーク網による広域情報伝達技術や、災害関連情報のセンシングに関する話題も多くの関心を集めていた。対災害SNS情報分析システムDISAANA、災害状況要約システムD-SUMMについては、建物やその周辺情報の取得にSNS情報の活用を考えている建設業界(ハウスメーカー)から問い合わせなどもあり、本システムのアピールに貢献できた。
【展示内容】
- 気象災害の予報精度向上に向けて(地上デジタル放送波を利用した水蒸気量推定手法の紹介)
- 耐災害ネットワークシステム(NerveNet、Raspberry Pi版によるスマホアプリデモ・LoRa対応版の展示)
- 被災状況をリアルタイムに把握するためのAIシステム ~DISAANA & D-SUMM~
- 衛星を用いた災害時通信技術の研究開発
【リンク】