「災害・危機管理ICTシンポジウム2020」を開催
2020.2.7
2020年2月7日、パシフィコ横浜アネックスホールにおいてNICTと次世代安心・安全ICTフォーラム(会長:松島裕一早稲田大学教授)との共催で、「災害・危機管理ICTシンポジウム2020 -災害に備える-」を開催した。本シンポジウムは、同日開催中の「第24回震災対策技術展(横浜)」におけるセミナーとして位置づけられ、当該フォーラム会員各社が目指す安心・安全関連のICTの紹介や参加者間の議論の場として平成19年から13回開催している。今回のシンポジウムは「災害に備える」をテーマに、同時開催の震災対策技術展の展示内容と連携した講演内容とし、自治体や官庁の防災担当者、大学関係者、防災機器製造事業者など122名の参加をいただいた。
講演では、気象研究所の橋本様より大規模地震について過去の事例の紹介、日本アンテナの北井様から豪雨災害時の早期避難を目的とした観測装置や観測網の紹介、沖電気工業の越野様から自助・共助におけるICTの役割と取り組みを紹介いただいた。また、KDDI総合研究所の北辻様より飛翔体などを利用した災害時の携帯電話活用の取り組みについて紹介いただき、NICTの大和田研究員から大規模通信障害時の対策に関する研究や社会実装事例を紹介した。
当日のアンケートでは、講演題目の選定で半数以上の方から良かったとの回答をいただき、「各社、各研究機関の取り組みを拝見出来たことは有意義だった」「今後も今回のような講演会の企画をお願いしたい」「耐災害に有効なICTが様々あることを専門外にも理解できた」などのコメントがあった。NICTでは今後も同フォーラムと連携して、安心・安全に資するICTの社会での活用に向けて活動していく。
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