第14回宇宙天気ユーザーズフォーラムを開催
2019.11.11
2019年11月11日(月)、日本科学未来館において「第14回宇宙天気ユーザーズフォーラム」を開催した。本フォーラムは、NICTが発信する宇宙天気情報についての理解の増進を図るとともに、関連する最新のトピックスについて外部より専門家を招いて講演をいただき、宇宙天気ユーザーとの交流をさらに深めていくことを目的として、2003年より開催している。
当日は123名が参加し、NICT細川理事の開会挨拶で幕を開けた後、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の吉川真准教授より「はやぶさ2と宇宙天気情報」、日本航空株式会社オペレーション本部アシスタントマネージャーの本間史也氏より「航空機の運航と宇宙天気のかかわりについて」、九州工業大学の豊田和弘准教授より「宇宙機の帯電放電」というタイトルでそれぞれ講演をいただいた。NICTからは、当研究所の石井宇宙環境研究室長より「2019年の宇宙天気」と題して過去一年間の宇宙天気関連の動向について講演を行った。午後の休憩時間には、NICT本部とTV会議をつないで、当日の宇宙天気予報会議を会場で実演した。さらにその後、「宇宙天気ミニ講座」として太陽・磁気圏・電離圏についての基本的な情報の紹介を3名の宇宙環境研究室研究者より行った。最後に、当研究所の平所長による閉会の挨拶で閉会した。
当日回収したアンケートの結果では、宇宙天気情報の業務利用者は53名(有効回答の63%)となり、昨年の30名(同41%)から大きく増加した。また、上位3分野(複数回答可)は、衛星(23名(昨年は11名))、測位(17名(昨年は8名))、航空運用(15名(昨年は5名))であった。各講演後および休憩時間に多くの質問をいただき、今後の宇宙天気情報の実利用展開に対して有益な機会となった。
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