「災害対策技術講演会2019」を開催
2019.7.3
2019年7月3日(水)、一橋講堂(東京都千代田区)において、次世代安心・安全ICTフォーラム(会長:松島裕一早稲田大学元教授、会員数139名)とNICTの主催による「災害対策技術講演会2019 -防災減災のためのセンシング技術・ネットワーク技術-」を開催し、82名の聴講者に参加をいただいた。本講演会は、安心・安全な社会の実現に資するICTを広く社会に紹介することを目的として、これまでに6回開催している。
松島会長による主催者挨拶、総務省国際戦略局技術政策課研究推進室の森岡裕一イノベーション推進官の来賓挨拶に続き、防災科学技術研究所(NIED)の清水慎吾主任研究員から「第2期SIPで取り組む線状降水帯の早期観測・予測技術の開発」、海洋研究開発機構(JAMSTEC)の荒木英一郎主任技術研究員から「通信用海底ケーブルを用いた南海トラフ海底地殻変動の監視」、高知工科大学の福本昌弘教授から「南海トラフ地震に備えた高知での医療情報ネットワーク活動」について、それぞれ講演が行われた。また、休憩時間には会場の一角に本フォーラム会員から寄せられたポスターを掲示し、会員相互の情報提供の場とした。
当日はまさに九州地方で線状降水帯による豪雨が活発となっていたこともあり、清水氏(NIED)の講演において、そのリアルタイムの観測データの提示と今後の予測を解説していただいたことは、参加者にとって大変貴重な機会となった。水害や地震の多い我が国として、早期化に予報を発出することに力点を置く取組みを期待するなどのコメントも多く、時期的にタイムリーなテーマ設定が好評であった。
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