第13回 NICT/EMC-net シンポジウムを開催
2019.2.22
電磁環境研究室では、電磁両立性(EMC)研究者・技術者の情報・意見の交換を目的としたオープンフォーラム「NICT/EMC-net」を2006年に立ち上げ、オープンイノベーションに向けた活動を継続して行っている。現在の会員数は373名である。このたび、13回目となる「NICT/EMC-net シンポジウム」を2019年2月22日(金)にベルサール八重洲において開催し、通信機器や測定器等のメーカ、通信・放送事業者、試験機関、官公庁などから、会場がほぼ満席となる108名の参加をいただいた。
今回のシンポジウムでは、導入を目前に控える5GシステムにおけるEMC関連の課題について取り上げた。まず、大阪大学の三瓶教授に、5Gシステムの技術的特徴とそれらがもたらす社会への幅広い影響の可能性について基調講演をお願いした。続いて、富山大学の本田講師から、5Gシステムにおいて技術課題のひとつとされる端末のOTA(Over The Air)評価法に関する最新の知見が紹介された。また、NTTドコモ先進技術研究所の大西氏からは、第5世代携帯電話システムおよびWPT(ワイヤレス充電)の人体防護指針への適合性評価法について最新動向が述べられた。講演に続いて、EMC-netの各研究会から今年度の活動報告が行なわれた。
参加者へのアンケートでは、5Gシステムやロボット技術におけるEMC課題への関心や、若手技術者の育成への関心などのご意見をいただいた。EMC-netでは今後も産業界や関係機関と連携し、EMC分野の活動のさらなる活性化につなげていく。
【リンク】
プログラム(敬称略)
開会挨拶 |
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基調講演 |
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講演 |
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EMC-net活動報告 |
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閉会挨拶 |
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