Rasyidah Hanan 研究員が「国際電波科学連合(URSI)若手科学者賞」を受賞

2023.8.21

当研究所電磁波標準研究センター電磁環境研究室のRasyidah Hanan Binti Mohd Baharin 研究員が、第35回国際電波科学連合(URSI)総会において、2023年8月21日に若手科学者賞(Young Scientist Award)を受賞した。2023年における生体EMC分野を扱うURSI K分科会から、若手科学者賞の受賞者は計7名おり、その中で日本からの受賞者はRasyidah Hanan Binti Mohd Baharin 研究員のみとなった。

今回の受賞では、これまで有効な測定方法がなかった5Gスマホ等の無線通信端末で使用されている28 GHz帯の周波数帯での人体防護の新たな安全性指標である吸収電力密度を、従来のアンテナ計測に用いられる汎用性の高い測定方法を利用して得られた測定結果から高精度に人体に吸収される電力密度を推定する方法を提案し、吸収電力密度の測定値と数値シミュレーション結果との相互比較により、本手法の有効性を明らかにしたものであり、昨年から開始されたミリ波帯における吸収電力密度の評価方法の国際標準規格策定への機構の主導的な貢献が期待できる。

URIS GASS 2023会場で賞状を持つRasyidah Hanan 研究員

URIS GASS 2023会場で賞状を持つRasyidah Hanan 研究員