「Japan Drone 2023」に出展
2023.6.26~28
2023年6月26日(月)~28日(水)に、幕張メッセ(千葉市美浜区)において開催されたJapan Drone 2023(主催:一般社団法人日本UAS産業振興協議会(JUIDA)、後援:NICTほか)に電磁波研究所およびネットワーク研究所から技術紹介のための出展を行った。本展示会には国内外から239社(国内200、海外39(13か国・地域))が出展し、3日間で19,008名(前年17,021名)が来場した(1日目6,668名、2日目6,372名、3日目5,968名)。
電磁波研究所からは、ドローン搭載適応型映像レーダーDAIR、レーダーやライダーによる気象環境計測技術(MP-PAWR、MP-DIAL)、宇宙天気予報、時空間同期について、ネットワーク研究所からは見通し外通信を可能にするマルチホップへのドローン利用、および衝突回避のためのドローン間通信技術についてパネルおよび実機を用いて説明した。
また、27日13時から会場内のコンファレンスルームにて、石井電磁波伝搬研究センター長が「安心・安全なドローンの運用に向けて~私たちがお役に立てること~」という題名で45分間の講演を行い、40名ほどの聴衆に対して電磁波研究所の研究分野からドローン運用に有用な技術について紹介した。
説明においては、多くのドローン開発者、運用者からNICTの持つ技術を初めて知ることができた、ぜひ今後のドローン運用に生かしたいとのご意見をいただいた一方で、パッケージ化・製品化してからでないと使えるかどうか分からない等のご意見もいただいた。また、将来検討について意見交換をしたいといったお申し出もいただいた。山岳や海では使えるエリアが限られる、長距離制御のための位置情報や映像伝送ができない、等の相談が多く寄せられ、ダイバーシティ化による受信改善や5.7GHzの狭帯域化による長距離化などを進め技術提供をできるようにするなど、本件で得た知見を今後の社会実装の進め方に生かしていきたい。
【NICTの出展内容】
- ドローン搭載映像レーダーによる新たな利用の創出(リモートセンシング技術)
- 気象レーダーによるドローン運用支援技術(リモートセンシング技術)
- 宇宙天気擾乱時におけるドローン利用のリスク可能性の紹介(宇宙環境技術)
- 高精度な時刻同期と場所決めを可能とする時空間同期技術(時空標準技術)
- 169MHz帯マルチホップ長距離無線伝送技術(次世代ワイヤレス技術)
- 機体間の直接通信に基づくドローンの自律隊列飛行及び自律衝突回避技術(次世代ワイヤレス技術)
【リンク】