児島研究マネージャーが
「情報通信月間推進協議会会長表彰『志田林三郎賞』」を受賞
2022.6.1
2022年6月1日、当研究所電磁波伝搬研究センターリモートセンシング研究室の児島正一郎研究マネージャーが、情報通信月間推進協議会会長表彰「志田林三郎賞」(※)を受賞した。同賞は「情報通信月間」総務大臣表彰に併せ、情報通信月間推進協議会会長から、情報通信の発展に貢献した個人及び団体に対して表彰を行うものである。
児島研究マネージャーは、Pi-SAR2の移動体検出技術(アロングトラック干渉SAR)に関する研究開発や移動体検出技術を応用した波浪計測術の開発、ミリメートルオーダーの地表面の変化抽出技術(CCD (Coherent Change Detection))の研究開発、及び新たなクロストラック干渉SAR(ピンポン観測、この成果は高精細航空機搭載合成開口レーダー(Pi-SAR X3)に実装)による高度計測の高精度化の実証等で航空機搭載合成開口レーダーの新たな観測技術の開発や実証にチャレンジし開拓することで同技術を発展させてきた。また、Pi-SAR2の性能を凌駕するPi-SAR X3の概念検討・設計を行なった上で、その開発で必要となる広帯域偏波共用アンテナやコンポーネント(A/D・D/A変換器等)の開発・実証することでPi-SAR X3の仕様を決定するなど、その開発を主導してきた。
さらに、Pi-SAR X3による地表面観測の実証を行い、世界最高レベルの観測技術の確立することで、防災等に役立つ地表面モニタリング技術の発展に多大な貢献するとともに、航空機搭載合成開口レーダーを社会展開するために必要不可欠となる法律(電波法)の整備に専門家として参画し、その整備において主導的な役割を果たした。今回の受賞はこれらの業績が評価され、認められた結果である。
※ 「志田林三郎」は電気分野において日本初の工学博士であり、電気学会の創設者でもある。
【リンク】
- 令和4年度「電波の日・情報通信月間」における表彰[総務省報道資料 2022.05.27]